マハー・シヴァ・ラートリー

わが家のシヴァさま。Om Namah Shivaya.

 

厳しい寒さと雪が何度となくやってきて、もう十分だわ~と言いたい今日この頃ですが、

少しずつ山の木々の枝が赤みを帯びてきて、春に向かっているのを感じます。

2月ももう半ば。日本では明日のSt. Valentine’s Day の方が有名ですが・・、

インドでは、今夜から明日にかけて「マハー・シヴァ・ラートリー」というヒンドゥー教の

行事が行われます。

マハーは「偉大な」、ラートリーは「夜」の意味ですから、「偉大なシヴァ神の夜」という

ことになりますね。お祝いといっても、賑やかにというよりは、断食をしてシヴァ神に捧げる

マントラを唱えたり、お寺や家庭で夜通し起きてプージャ(お祈りの儀式)をしたりするようです。

 

お昼前くらいからインドやその他の国の友人たちから「マハー・シヴァ・ラートリー」をお祝いする

メッセージや美しいシヴァ神やお寺の写真がSNSで送られてきて、お互いにご挨拶を交わしました。

 

満月の日から13日~14日めに行われるシヴァ・ラートリー。新月に向かい、一日一日欠けてゆく月、

それは心の中の欲望を少なくすることの象徴と考えられるそうです。「欲望を少なくする・・」というと

具体的に何をどのように?と考えたりしますが、私は、スワーミ・シヴァーナンダがおっしゃっていた

“Reduce what you want.”という言葉を思い出します。「欲しいものを減らしていく。」これは

アシュタンガ・ヨーガの中のニヤマのひとつ、サントーシャ(満足とか知足)にもつながるし、

今与えられているすべてに感謝することでもあり、不要な緊張から解放され、心身をリラックスさせ、

より落ち着いたサーダナが可能になるのではないでしょうか。

などと書きながら、年度末に向かいやることいっぱいの今日この頃。夜を徹してのお祈りは

できないけれど、お仕事早めに切り上げて、メッセージをくれたみんなと同じように、静かな

夜を過ごすことにしよう。

 

Om Namah Shivaya