久しぶりのブログ更新になりました。
前回は夏の終わりの頃。そして今は深まりゆく秋の真っただ中。皆さまはどのような秋を
お過ごしでしょうか。私は9月下旬からはいつものクラスの合間に、庭のオリーブの収穫、
渡印の準備等、そして10月に入ると半月ほどお休みをいただいて、インドでのリトリートの
日々を過ごしておりました。帰国後はインドの余韻がまだまだ消えない中、ヨーガクラスを
再開、旅の後片付けやたまっていた家事のほか、庭のオリーブの収穫とオリーブ仕事に精を
出し、それはそれは夢のように時間が過ぎていきました。
この度も私の都合でお休みさせていただいたのにもかかわらず、「行ってらっしゃい。」
「お気をつけて」と快く送り出して下さった皆さま、おかげさまでリシケーシとデリーの
充実した時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
帰国後のクラスでは、主にアーシュラムでの学びやインドでのあれこれもお話しながら、
皆さまとのヨーガ時間を過ごさせていただいています。嬉しいことに、インド滞在中、
それから帰国後、幾つかの新たなご縁をいただきました。
ところで、アーシュラム滞在中は今回とくに電波の状態が悪く、SNSやメール、電話での
やりとりもスムーズにできず、デリーに帰ってからインターネットのニュースを読むことが
できたのですが、突然知ったあまりにショックな世界の状況に深い悲しみが湧きました。
すべてを宇宙の、神さまからのお恵みとして与えていただき、祈りとともに平安な日々を
アーシュラムの中で過ごしていた時に、同じ地球上で、また更にとんでもないことが始
まっていたなんて・・それからずっと、ふだんの生活を再開しながらも、複雑な気持ちが
付きまといます。人間としてこの世に生を受けることはとても尊いこと。それなのに大切な
いのちが簡単に奪われていくことは誰にとっても受け入れがたいもの。今この瞬間もいのちが
脅かされ苦しみの渦中にある人々の状況が、少しでも今より良くなりますようにと祈り
続けます。
そんな今日この頃ですが、だからこそ、まずは自らの心身を静かにし、律していかなければ
と思います。滞在させていただいたシヴーナンダ・アーシュラムのホールには、アーシュラムの
創始者、スワーミ・シヴァーナンダの、“Be Good, Do Good”(善く在りなさい、善き行いをしなさい)
という教えが大きく掲げられています。このシンプルで深い教えは、「何のためにヨーガを学び
行うのですか。」と私たちに問いかけているように感じます。心身を健やかにし、その心身を「私」
から離れた、善いことのために使えるようにしていくこと、それは自他共に満たされ喜び合える
ヨーガそのものなのだと思います。ヨーガが少しでも皆さまのお役に立てますよう願っています。
Pranam & Om