Ayurvedaのリトリート②

ドクターの面接でトリートメントの内容が決まったら、一日のスケジュールが渡されます

   アーユルヴェーダの施設に滞在するほとんどの人たちは「パンチャカルマ」

(パンチャ=5つの、カルマ=療法)という浄化療法を受けるのですが、そのためには

最低でも14日間の必要です。

  一方、今回私の滞在は5泊6日。それでもドクターの診断で私の体質や今の

体調に有効なプログラムを組んでいただき、アーユルヴェーダのトリートメントを

受けることができました。その内容は、薬用オイルを使ってのアヴィヤンガ

(オイルマッサージ)、スヴェーダナという蒸気発汗、額にあたたかいオイルを

垂らすシローダーラ、薬草の腰湯、身体の組織に栄養を与える赤米をミルクで炊いた

ものを布で包んだピンダ(ボールのようなもの)を使ってのマッサージ等でした。

短い滞在でしたがこれらの療法により身体が温まり、冷えによる不調が取り除かれ、

心身ともにリセットされたようで、活力が湧いてきました。

  ただ色々な種類のトリートメントだけではなく、完全なヴェジタリアンの

薬膳料理、1日3回のヨーガセッションを含む規則正しい一日の過ごし方、これら

全てがアーユルヴェーダであり、それぞれの生活の中で無理なく実践できることから

行っていけば、良い習慣がしぜんと身につくのだと思います。

  また、ヴェジタリアンというライフスタイルは一般的に私たち日本人にとっては

取り入れにくいようですが、そもそもアーユルヴェーダでは肉食を否定しているわけ

ではありません。菜食の意味や心身に及ぼす影響、食べ物をいただくことの本質的な

意味を理解して食生活を送るといいのではないでしょうか。

敷地内のココナッツの木にはこんな張り紙が!

  それにしても時間の流れがゆっくりなこと・・それだけで呼吸もゆったりになり、

世界のいろんな国々からアーユルヴェーダの療法を受けにやってきた他のゲストの

皆さんとも自然に仲良くなります。心身ともにゆとりが生まれると自然と自分の内

にも外にも和やかな空気が満ちてくるのでしょう。

ある昼下がり。ココナッツの収穫かなと思って見守ること約1時間・・なんとココナッツの実の落下防止柵の取り付けでした

前回の滞在から5年を経た身体はやはりそれなりに老いてきているのをつくづく

感じる日常ですが、心身魂を包括的に観ていくアーユルヴェーダやヨーガを発祥の

地で直に体験し学んだことを、一生かけて実践しながら、少しでも誰かのお役に

たてればいいなと思います。

ランゴーリーを描く体験もしましたよ。これはインドの伝統的なアートで、朝やお祭りの時、家のドアの近くの床に描かれる吉祥でカラフルな模様。こんな習慣も素敵だなぁ

Pranam & Thank you