mango rain が降った日

けっこうなスピードでタクシーは走る。ヤシの木の農村がいくつも過ぎていく。

 

関西空港からデリーへ。デリーで一泊し、国内線で南インドの大都市ベンガルールへの

移動も順調、さていよいよ・・と思って空港の外に出て出迎えのドライバーさん

を探すのだけど、私を待ってくれている人はいない!うっそー、と思って荷物を積んだ

大きなカートを押しながらウロウロ探してみるけどいない・・こんなこと初めてだ。

 

仕方ないから現地の旅行社に問い合わせると、南インドなまりの英語でうろたえて

いるだけなので、デリーの旅行社に電話。30分程電話とSMSでやり取りをして、ようやく

なぜこんなことになったのかが判明。

出迎えの時間を間違えてやってきたけど、ゲストが見つからないので帰ってしまって、

そのままになっていたらしい。私、怒った!!そしたらデリーのインド人さんも

南インドのインド人さんも、気の毒になるくらい電話の向こうで謝っているので、

「間違いは誰にでもあるから、もう気にしないで。次からは必ず気を付けてね。」

と言った。

それからまた30分以上待って、ようやくドライバーさんが走ってやてきた。とにかく

空港に行けと言われてきたので、これから行く場所をよく知らないんだと・・・

それなのに走り出して空港から離れていくけど、こんどはだんだんと郊外の人気の

ない荒れ地に侵入していく。

これは心配?と思ったので、「Google Mapで調べてね」とお願いしたら「OK、マダム、

ホテルの場所間違えていました。」ですって。なんですと?

 

午後の空を見上げて。夕方ぱらぱらと雨が降り出し、いつの間にか止んだ。

 

そして走ること約15分。。やれやれ~、と思って座席で大人しくしていると、雨が降り出

した。「この季節に雨?」と訊ねると、このシーズン初めての雨なんだそう。

「この雨が降り始める頃からマンゴーがどんどん育っていくから“mango rain”と言うん

だよ。」

そうなんだ~、なんてすてきな雨?と思ったら、空港で一時間以上待たされたことなんて

どうでもよくなってきた。“mango rain”に祝福されて、アーユルヴェーダ・リトリートの

始まり~。

 

次に続きます。

 

Pranam & Om