この橋を渡ると出雲の町が見えてくる。私が生まれて高校卒業するまで暮らしたところ。
いつも車で橋を通過しながら、目に映る斐伊川の広大な風景に魅了され、いつかこの橋の上
から川の風景を眺めたいな、と思っていた。
そして、このたび念願かなって全長800メートルの橋をひとりで歩いて渡り、何度も立ち止まりながら
この絶景を堪能した。(橋を降りたところで車を停めてじっと待っていてくれた夫よありがとう。)
ヤマタノオロチの伝説の川。遠い昔の神話の時代に想いを寄せて・・
不思議だなぁ。どうして私はここにいるんだろう。
長い長~いトキの流れの中、この地球に生まれてほんの一瞬暮らしていているだけ。
喜びも悲しみも、そして全ての形あるものも、いつかは消えてしまうもの。
神話の川とその周りに広がる出雲の風景に吸い込まれそうになりながら、
そんなことを思い出していた。
実家に着いたら、いつもと変わらない様子で母とわんこが出迎えてくれた。
半年前よりも、母はほんの少しだけ小さくなった気がしたけど、
みんな元気で幸せでよかった。
Pranam & Thank you