12月のヨーガ 2023

紫玉ねぎの芽とトゥラシーの小枝と。どちらも生きてる!

  ここ数日、季節外れの暖かい日が続いていますね。それでも朝夕は冷え込んだり、

いきなり気温が下がる日もあったりするので、何となく微妙な身体の感覚の今日この頃です。

  少し前のある朝、庭で冷たい風にさらされながらもかろうじて緑の葉を残していた

トゥルシーの小枝を見つけ、生けてみました。また、ふとキッチンの隅の野菜かごの中で

紫玉ねぎが芽を出していたので、これも水栽培してみることに。

  冬に終わろうとしているいのちと、その先に向って伸びていくいのち。毎日

お水を替えながら眺めては、そんなひとときにほひと息ついています。

  一年を締めくくり、新しい年を迎える準備の12月は何かとご用が増えますね。

寒い日はとくに肩に力が入り、呼吸が浅くなってしまいます。また、スマホ時代の

私たちはつい目やアタマを使いすぎ、ボーっとしたり、心身ゆるめる時間が少ない

のではなでしょうか。

  目から入る情報はとてつもなく多く、それを受け取り思考をし・・とエネルギーを

使います。また、生活するということ、それは次から次へと言葉が生じることでも

あります。アレをして、コレをしてと、私たちのアタマの中は言葉でいっぱいなのです。

そして気というのは使う場所に集まるという性質があることから、アタマは熱く足元は

冷える、ということになってしまうのです。

 12月はとくに、目やアタマを休め、また鳩尾やおなかを緩め、息を吐きやすくして

いけますように。そして冬に引き締まってきた身体でありながらも弾力性を失わないように、

また身体の内側をじっくりと観察し、気を下腹に落ちつかせていきましょう。

わが家のChristmassy!(クリスマス気分)

  クラスでは、アーサナだけにとらわれず、ふだんの生活の中でふと自分に気づき、

姿勢と呼吸を修正していけるようなセルフケアも身近なヨーガ行法として行っています。

いつでもどこでも、ふと自分を少し離れたところから観察でき、さっと力を抜いて

リラックスできるようになる練習です。そして次から次へと沸き起こる言葉から

離れる練習でもあります。

  私たちの身体は季節の自然やその人の生活と響きあっています。様々な変化や

不調も生命を守るためのものであったり、生活法が心身にとって無理があることを

教えるものであったり。それらに気づき理解をすることにより、プラーナの宿った

身体の精妙さをより一層感じ、感動を覚えます。

  繰り返し繰り返し練習を続ける日ごろのヨーガは、不調和から調和のとれた

状態へとリセットし、深い休息の後には満ちたエネルギーをまた日々に循環させて

いくのです。

  12月ももう1/3が終わろうとしていますね。暮れに近づいていくにつれ気忙しさが

増していきそうですが、そんな時こそ、いえどんな時も、いつもヨーガとともに

過ごしましょう。

Pranam & Om