繋がりの中で

日没、ガンガーアーラティが終わった後に。時間を忘れてしまいそう・・

 

アーシュラム滞在中、しぜんと距離をおくことになるのがインターネット。

まず電波が悪くて接続しにくいのと、必要以上の情報に触れたくなくなるから。

とはいえ、スマホのデータローミングをoffにしない限り、電話やショートメールは否応なしに

入ってくる。そんな中、今回の滞在中届いたのが、サンスクリット語をご指導下さったインド人の

先生の旅立ちの知らせでした。

 

まだyogaがポピュラーになるずっと前から、日本の有志の先輩方が定期的に先生をお招きして、

サンスクリットを学ぶ会を運営され、そのおかげで私たちはサンスクリット語を学び、

インドの経典を原書から学ぶ機会をいただくことができました。

 

アーシュラムにいると一日に何度か歌う“トワメーヴァマーター”は、そこで私が初めて教わったシュローカです。

“トワメーヴァマーター”というのは、グル(簡単に言えば「本当の智恵を授けてくれる先生」)に対する

尊敬と感謝を表す祈りの言葉の中の一節です。

 

人生には、もしあの時の出会いがなければ・・ということがたくさんあるけれど、先生とサンスクリット語との

出会いもその一つ。ガンガーのほとりで朝に夕に“トワーメーヴァマーターを歌いながら、先生のことを

想い出し、知らず知らずのうちに涙が流れていました。

 

一方、この世において永遠のものなど何もないこと、日々出会うもの、感じるもの全てを超えた

ただ一つの真実があることを、“トワメーヴァマーター”はいつも私に思い出させてくれます。

 

トワメーヴァ マーター   チャ ピター トワメーヴァ

トワメーヴァ バンドゥシュチャ   サカー トワメーヴァ

トワメーヴァ ヴィディヤ   ドラヴィナン トワメーヴァ

トワメーヴァ サルヴァン   ママ デーヴァ デーヴァ

 

あなただけが私の母、そして私の父

あなただけが私の親戚、そして私の友人

あなただけが私の知識で私の財産

あなただけが私の全てです。私の主よ!

 

感謝を込めて・・

 

アーシュラムのガートより。対岸にもアーラティの灯。

 

Pranam & Om