今日の日の出は6時57分。
明るくなるのが少しずつ早くなってきます。
まだまだ寒いけれど、日差しも真冬に向かう頃とはもう違います。
それからたとえば近所の梅の蕾が少しふっくらしてきたり、シルバーグリーンの
冬色のオリーブの枝にやわらかな緑の新芽や小さな脇芽を見つけたり、
息をひそめるように真冬を過ごしながらも自然はちゃんと春に向かっている
のを見つけたとき、ふっと心が緩み明るくなります。
新型コロナの終息は未だ見通せず、身近なところまで影響が及び始めた今日この頃。
たいへんなニュースは横目でちらりとチェックして、これまで通りの感染対策と一日一日を
大切に過ごすのみと思うものの、一方ではふと途方にくれたような気持になることも事実です。
そんな今日この頃ですが、少し前にインドのAYUSHのサイトをふと開いたら、なんとそこに
掲載されていたのは、さっすがインド!と思える記事でした。
AYUSHというのは、インドの伝統医学として採用されている
Ayurveda,Yoga&Naturopathy,Unani,SiddhaそしてHomeoparhyの頭文字から
つけられたもので、これらのインドにおける古来からの代替医療の教育と研究、
その伝承を目的として2014年に作られた省庁です。サンスクリット語आयुष्य (アーユシュ)
には「長命にさせる」、「生命力を維持する」という意味があります。
AYUSHは、コロナウイルス(Covid-19)禍における私たちが家庭でできる
セルフケアを推奨し、また感染し自宅療養をしている人たちをサポートする
“Yoga Protcol for Home Isolated COVID19 Patients”というオンラインの
yogaのクラスを朝夕配信しています。
ワクチン接種も治療薬もまだ決定的な予防法や治療法とは言えない今、
免疫力を高めることを推奨しており、ヨーガやアーユルヴェーダは力強い
良い味方になってくれそうです。
そこに記載されている私たちが実践可能と思われる一般的なこととしては、
一日を通して白湯を飲むこと、ヨーガのアーサナや呼吸法(プラーナーヤーマ)、
瞑想を毎日30分以上行うこと、料理にはターメリック、クミン、コリアンダー、
ニンニクなどのスパイス(日本では薬味に使うようなものもいいですね)を使うこと
等があります。
それ以外では、トゥルシー、シナモン、黒コショウ、乾燥生姜、レーズンから作られた
ハーブティや、ホットミルクにティースプーン半分のターメリックを混ぜて飲むこと等も
も奨められています。インドの国民的健康増進食品「チャヴァナプラーシュ」も紹介
されていますが、日本では手に入りにくいです。
また簡単なアーユルヴェーダのセルフケアとしては、
朝と夕方にゴマ油・ココナッツオイル・ギーのいずれかを両鼻孔に塗ることや
オイルプリング(ゴマ油またはココナッツオイルでの口うがいを1日1回~2回行うこと)
があげられています。(セルフケアに使うオイルは、生しぼりのごま油か、アーユルヴェーダ用に
キュアリングされたセサミオイルがおすすめです。)
ちなみにこれらはみなふだんのクラスでお伝えしていることがほとんどですので、
もう実践していますよー!という方もけっこういらっしゃるかもしれませんね。
ヨーガも含めたディナチャリヤー(アーユルヴェーダの日々のセルフケア)の役割は
大きく、その実践はどんなに大変な状況の中でもしっかりと地に足をつけて淡々と
過ごしていく基礎となるのではと思います。そしてこの人生という旅において、重い荷物は
宇宙の大きな力に預けて運んでいただき、身軽に旅を続ければいいのですよ、と教わったのを
思い出しているところです。
さて、今月もふだんのクラスはお渡ししているスケジュールどおり、月1回の
自宅ヨーガは2月21日(月)10:15~12:00ですが、このような時期ですので
クラス参加が不安な方、体調がすぐれない方はお休みして下さいね。少しでも不安な材料を
少なくして過ごせますようにと思います。
オンラインクラスの日程はぼちぼちですが、下記のとおりです。
2月6日(日) 14:00~15:00
2月13日(日) 14:00~15:00
2月27日(日) 14:00~15:00
27日のクラスの前半は、キールタンのじかん、後半はいつものアーサナクラスです。
オンラインクラスは、どなたでも、いつからでもお申し込みいただけます。詳しくは
当HPの“CLASSES”をご覧下さい。
今月もどうぞよろしくお願いいたします。
今日のバガヴァッドギーター
ヤトーヤトー ニシュチャラティ マナシュチャンチャラマーㇲティラム ।
タタㇲタトー ニヤミヤァイタド アートマンイェーワ ワシャン ナイェート ॥
彼の落ち着かない不安定な心が、此処外処に揺れ動く時、そこから心を引き離し、
それを制御して自己の支配下に導くべきである。
「ギーター・サール」 A・ヴィディヤーランカール著 / 長谷川澄夫訳 より
Pranam & Om