アーユルヴェディック・リトリート ②

小路を進むとyogaホールのある建物。

 

 

滞在中新鮮に感じたのが、朝の散歩の後に行われる“morning Cleansing Ritual”

と呼ばれるお手入れ。

担当のセラピストさんが部屋にやってきて、トリファラー(3種類の果実を一まとめにした

呼び名で、アーユルヴェーダの代表的なハーブです)の煎液で目を洗浄、鼻に薬用

オイルをたらし、頭、顔、耳、手のひら、足裏を少量のオイルで軽くマッサージしてくれます。

最後にトファラーの煎液にハチミツを混ぜたものを渡され、それでうがいをします。

目覚めのあと、これから一日お世話になる身体を手入れすることは、ふだん当たり前の

ように使っている自分の手や足やその他の器官に感謝し、敬意を払うことになるのでは

ないでしょうか。

 

 

トリファラーの錠剤。他のハーブと組み合わせたものもあります。 お願いしてないのに、あられ特別出演

 

 

そして楽しみな食事は、もちろん完全なヴェジタリアン。

一般的にインドで外食すると、ほとんどの場合チリがいっぱい入っていて、オイリーで

胃が重くなるのですが、センターの食事はどれも新鮮で、軽く消化に負担のかからない

サトヴィックなもので、ついついおかわりしてしまいます。

 

 

ある日の朝食。パパイヤには黒コショウと塩をかけて。飲み物は消化を助けるクミン・ティーのみ。

 

 

トリートメントをはさんで、yogaのアーサナクラス、プラーナーヤーマ・メディテーションの

各クラスが1時間づつ、のんびりとしているものの、夢のような時間はあっという間に過ぎて

いきます。

それにしても短い期間でありながら、アーユルヴェーディックのセンターに滞在して帰国した

ときの身体の軽快なこと!長時間の移動にもかかわらず。改めてアーユルヴェーダの

すばらしさを感じています。

 

それから、アーユルヴェーダのセンターでは初めての体験なのですが、インド国内だけ

でなく海外在住のインド人、ブラジルやトルコやアフリカ…いろんな国からやってきた

皆さんとともに過ごす機会も多く、情報交換をしたり、他愛ないおしゃべりをしたり、まるで

アーユルヴェーダの合宿みたいな雰囲気でもありました。何だか心の窓がより広く開いた

ような気がします。明るくて気さくなドクターやセラピストさんたち、スタッフの皆さん、ここでの

出会いすべてにありがとう。あたたかく送り出してくれた皆さん、お留守番してくれた夫とねこ

たちにも感謝です。

 

Yogaやアーユルヴェーダの発祥の地で、直接触れ、体験し感じたことは、ほんとうに貴い宝物。

たくさんのすばらしい書籍や情報がかんたんに手に入る今の時代ですが、上手にはできなくても

自分の言葉で表現し、皆さまのお役に立つことができればいいな、そんなふうに思います。

 

 

Pranam & Om