春の便りがいっぱい

3月3日に合わせるように開いてくれて。幸せな朝のスタートでした。

 数日前は四月並みの暖かさだったのに、その後はいきなり冬の寒さに逆戻り。

若狭地方では、若狭から3月2日の「お水送り」の頃には荒れ模様になることが多いと

昔から云われていますが、今年のお水送りの日は、神事の執り行われる夜には霰まで

降り出して、ずいぶん冷え込みました。春と冬の間を行ったり来たり、まだ風は冷たい

ですが、毎日の暮らしの中で出会う小さな春が嬉しいですね。

 今週初めに買ってきた桃の枝にはたくさんの蕾がついていて、いつ咲くかなぁ、と

眺めていたら、なんと!3月3日の昨日は、朝起きてみたら一つ二つとかわいい花が

開いているではありませんか。「桃色」という色の名前がぴったりのピンクの花。

次から次へと開いていくのが楽しみです。

 そして、今週水曜日のクラスではいつも安曇川の大地からのお恵みを下さるIさんから

フキノトウをいただきました。実は今年は近所のスーパーにあった地物の小さなフキノトウを

何回か天ぷらにしていただいていたので、今度はフキノトウ味噌を作ろうと思い、さっと

茹でて水にさらしたら、なんてすてきなグリーンなんでしょう。あぁ、ここにも小さな春。

お味噌と合わせると相性抜群。冬から目覚める身体を元気にしてくれる。

 全ての生き物が活動を始める季節。私たちの身体も、新陳代謝が活発になって、冬の寒い

時期に滞ってしまった不要なものを排泄しようとする季節。暖かくなってくると何となく

身体がだるく感じられたりしませんか。アーユルヴェーダでいうところのカファ(カパ)=水の

ドーシャが増えてきて、その「冷、重、緩、油、遅」のような性質が心身の不調の原因になると

言われています。

 そして冬に縮まっていた身体は弛んできて春の身体に。春の身体は弛んで伸び伸びしたいのです。

骨盤の開きに合わせて肩甲骨や胸も開閉しやすく、首と鳩尾をゆったりさせ、下腹を充実させて

いけるよう、アーサナをしっかり行いましょう。呼吸も深く、プラーナが巡れば身体は温かく

軽くなっていきます。

 食事の面では冬の固い大地から芽を出すほどの強いエネルギーを持った春の野草を

いただくと冬に溜め込んだ不要物を排泄するお手伝いをしてくれますよ。野草自体は

陰性の力が強いので摂り過ぎないように、アクを抜いて、陽性のものと組み合わせて

食べ方を工夫します。そして忘れてはならないことは・・食べ過ぎ注意。デトックスの

大原則です。

 

 そんな今ですが、年度末ということもあり、お仕事増える方も多いかもしれませんね。

だからこそ、弛む季節に乗ってアタマをぽかーんとさせる時間も作れますように。ストレスで

疲れたままにならないように、仕事や家事の合間に呼吸を意識してみましょう。吸ったら吐く、

当たり前のことなのですが、案外生活の中ではそのバランスがとれていないのですよね。

そこで、吸う息1:吐く息2のシンプルな呼吸法は如何でしょうか。3つ~4つ数えながら

鼻からゆっくり息を吸い、6つ~8つ数えながらゆっくり息を吐き出します。3呼吸くらい

でも変化がありますが、できれば3分くらい続けてみましょう。息の継ぎ目も意識できるなら

言うことなし。自律神経のバランスが調います。

 

  さて3月。働く婦人の家の年間講座は無事に終了。次年度の受講生を募集中です。

その他のクラスは、それぞれいつからでもお申し込みいただけます。詳しくは当HPの

CONTACT欄をご覧ください。

 3月13日(月)10:00~11:00は子育て中のママたちとのヨーガがあります。それから、

今月は勝手ながら、クラスの日程を変更させていただいたり、お休みさせていただくことが

あります。詳細がわからない方は、私にお問合せいただくか、各クラスにてご確認いただけ

れば幸いです。

 私たちのヨーガは生活とひとつながりのもの。そんなヨーガをお伝えしながらみんなが

心身健康で笑顔でいられればいいなと思っています。

 今月もどうぞよろしくお願いいたします。

Pranam & Om