桜吹雪もつかの間、もう淡い緑の葉桜に変わってきました。
新年度が始まる直前の帰国を迎えてくれたのは満開の桜。羽田から京急、新幹線、自宅へと
移動中の車窓からの眺めは日本の春いっぱいで、いつも以上にああ帰って来たんだなぁと
感じるのでした。
3年5か月ぶりのインド。アーシュラムのあるスワーミにそのように話したら、
スワーミは「数えているんだね?」と笑っていらっしゃったけど、そうか~、大宇宙の
営みの中では数字なんてあまり意味がないのかもしれません。
それにしても3月も半ば、夕方到着したデリーの空港から外に出たら、涼しいではありませんか。
そして翌日の30分間のフライトの後、国内線の飛行機のタラップを降りたら今度は肌寒くて
雲行き怪し。タクシーでリシケーシの街に入る頃から雨がポツリポツリで、夕方のアーラティに
行った頃には土砂降りに。
この時季のインドは最高気温は30℃を超えて、雨に降られたことなどなかったのに・・。
日本から履いていった布の靴はすでにびしょ濡れ、アーシュラムの部屋のバスルームでも必要
なので、チャッパル(サンダル)を買おうと思ったら、いつものチャッパル屋さんがどこにも
見当たりません。どうやらどこかに移動したようです。
あぁ、色々なことが変わるんだ。永遠のものなどないのにね、と暮れていくバザールを
歩きながらしみじみと思うのでした。
幸い神さまは必要なものはちゃんと与えて下さって、チャッパルゲット!(グルデーヴ・
シヴァーナンダさん、リシケーシ在住A子さんとお店の皆さま感謝です)。シンプルライフ
とはいえ、やはりこの身体を守るための基本的な装備は必要です。
こんなはずではなかった~の連続で始まったリシケーシ滞在でしたが、少しずつ、
少しずつ、アーシュラムの生活に馴染んでいきます。朝は5時からのジャヤガネーシャ
キールタンや賛歌の詠唱と瞑想に始まり、夜は7時半から9時半までのサットサンガに
終わる日々ですが、アーシュラムの神聖な空気の中にいるだけで自然とこころが落ち着き、
あらゆる相対するものを超えた安らいだ気もちになれるのです。
ふだんのサーダナをしながら、時にはそのような場に身を置き、尊敬する師たちの元で
過ごすこと、そしてその大きな力に導かれながらヨーガの道の探究を続けていくことが
できるのだと改めて強く思いました。
今回のインド滞在は、実は思わぬハプニングの連続で、デリーに帰ってからは、友人と
友人家族にたくさん助けていただきました。ほんとうにありがとう。日本で2匹のねこ娘
たちのお世話をしながら見守ってくれた夫、待っていて下さったクラスの皆さまにも
心より感謝です。そして一生忘れられない宝物をまたひとついただきました。これから
みんなにどんなご恩返しができるかな。
私たちが出会う全てのことはGRACE(恩恵)。アーシュラムで毎日行うグルの足元
(パドゥーカ・聖者の足形)への礼拝に象徴されるように、究極のグルである神の下で、
与えられたことを謙虚に受け入れ、為すべきことを行い、委ねることによって、
リラックスを得、満ち足りた気持ちで過ごすことができるのですね。インドが訪れる
たびに何度も気づかせてくれること、それはヨーガの道そのものです。
そうそう、インドの写真(多くはありませんが、)インスタグラムでもご紹介して
いきたいと思っていますので、よろしければぜひご覧ください。
さて、今週からは学校も新学期が始まったようです。長い間お休みをいただいたヨーガの
クラスは先週から再スタートしています。たくさんのお申し込みをいただいたヨーガ講座、
何年かお休みされていた方がまた戻ってきて下さったり、ヨーガクラスも嬉しい
「新学期」です。
春は冬にためこんだ不要物が排泄される大掃除の季節。皆さまもうスッキリできました
でしょうか。骨盤も弛み、身体が大きく変化する時期ですが、一日の中でも温度差が
大きかったり、雨が降って冷え冷えしたり・・、また新年度は新しい環境や様々な
変化の中、なかなかリラックスできない昨今かもしれません。
本来、やわらかな春の空気に身体をゆるめ、のどかでゆったりの身体を感じたい頃。
それを妨げている心身の緊張をほどいていけますように、クラスを進めていきたいと思います。
そして、インドでの体験で体調を守るのに最も大切だと思ったことは、身体を冷やさないこと。
免疫力がちゃんと働いて、不調から守ってくれるあたたかい身体でいられますよう調えて
いきましょう。
4月のクラスは、お渡ししたスケジュールどおりですが、ご質問がありましたら気軽に
当HPのCONTACTから、または私に直接お尋ねください。
今月もどうぞよろしくお願いいたします。
Pranam & Om